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管楽器リペアマンの仕事

管楽器リペアマンの仕事

管楽器リペアマン~あらゆるジャンルの演奏者と、演奏を支える楽器技術者~

管楽器は現在の音楽シーンには欠かせない存在です。吹奏楽、ジャズ、ロック、マーチング、スカ、オーケストラ、ポップス…あらゆるジャンルの演奏者と、演奏を支える楽器技術者。両者が一体となって素晴らしい音楽が創造されています。

管楽器リペアマンになるにはフルート、クラリネット、サックス、トランペット、トロンボーン、ホルンなどの取り扱いやメンテナンス方法、タンポ交換、パーツ交換などの基礎修理から、バランス調整や作動調整などの技術を身につけましょう。また管楽器業界でのさまざまな仕事への可能性がありますので、管楽器の種類や特徴、メーカーごとの仕様や構造など専門知識も必要です。


リペア内容&用語
[タンポ交換・調整]

木管楽器には音が出る穴「トーンホール」があります。このトーンホールを塞ぐためのタンポ(パット)の交換調整の修理です。1/100mmの非常に細かい調整で、楽器によって交換調整方法が異なります。

[ネックコルク交換]

サックスのネック部分のコルクを交換します。微妙なコルクの削り加減で調整し、プレイヤー好みに仕上げます。

[ヘッドコルク交換]

フルートの頭部管(息を入れる部分)の奥にあるコルクを交換します。吹奏感や音程、響きに影響する部分です。

[ロータリー調整]

ホルンやトロンボーンなどのロータリーバルブの調整です。作動不良の状況により修理方法はさまざまです。掃除をするだけで解消される場合もありますし、「ラッピング(すり合わせ)」という技法や、酸を使う場合もあります。紐の交換・調整も行います。バネなどの可動部を調整してタッチを整えることもあります。

[ヘコだし]

金属管体の凹みを鋼鉄の棒、球などを使い復元する修理です。指先の細かな感覚、ハンマリングのテクニック、なにより状況に応じた判断力を必要とします。

[酸洗い]

金管楽器の金属パーツの汚れ、緑青などを酸で溶かして除去する作業。

[タッチ]

キィやバルブの作動の感触のこと。強弱、滑らかさ、反応などの要素。バネの強さや形状、オイルの粘度などが影響します。

[オイルアップ]

楽器のパーツにオイルを注すこと。オイルの種類はいろいろあり、楽器の種類や注す場所、楽器の状態などによって使い分けます。

管楽器の種類

★主な木管楽器の種類
ピッコロ、フルート、オーボエ、コーラングレ、クラリネット、ファゴット、サクソフォーン

★主な金管楽器の種類
ホルン、トランペット、トロンボーン、コルネット、チューバ、ユーフォニアム

こんな職業へすすむ
■楽器店

顧客の楽器を預かり修理する「リペア」、さまざまな楽器や音楽の知識を求められる接客業務を行う「店頭販売」、顧客や学校・公共施設をまわり、物品販売などを行う「営業・学版」、ほかに「音楽教室運営」など、ひとつの仕事だけを受け持つことは少なく、いくつかの仕事を重複して担当することが多い。

■卸(問屋)

メーカーから仕入れた商品の検品・修理・調整を行うリペアの仕事と、楽器店へのプレゼンテーションを行う営業の仕事がある。

■メーカー・工場

製造の仕事。総合楽器メーカーや大規模メーカーでは分業制での流れ作業がほとんどだが、小規模な工場、工房では複数の工程をひとりで担当する。ほかに、個人・楽器店からの依頼を受ける修理、ショールームでの販売業務、楽器店への営業などの仕事もある。

■修理工房

個人やメーカー、楽器店などから依頼を受け、修理する。各楽器ごとに担当が決まっていることがほとんど。修理だけでなく、楽器の改造を請け負うこともあり、非常に高いレベルが要求される仕事。

[撮影協力:ESPミュージカルアカデミー